診断01 陰・陽

陰と陽のはたらきと役割

人の精神と肉体の機能を、相対的に陰と陽に分けて考えています。精神・肉体(内臓・筋肉・骨格など)を作るのが陰です。つまり陰で精神・肉体をつくり、つくられた精神・肉体を動かす力が陽になります。また陰には、精神・肉体が過熱しないように冷静にし、冷ます働きがあり、陽には、精神・肉体が冷え込まないように活動的にし、暖めるはたらきがあります。陰と陽は、ちょうど夫婦のようなもので、陽(夫)がはたらくことにより陰(妻)を養うことができ、陰がしっかりしていなければ陽は思うように働きません。

陰が異常になると

陽盛陰虚

陽が盛んになり、陰が虚弱または不足(陰虚という)になると、肉体の成長が悪くなり、身体が過熱してほてりがおこります。機能の亢進や活動性が出て、精神面では、イライラして落ち着きがなくなりじっとしていません。これを陽盛陰虚と言います。

陽が異常になると

陰盛陽虚

陽が虚弱または不足(陽虚という)になると、肉体の活動が悪くなり、身体や手足が冷えて、機能低下をおこしたり、非活動的になります。部屋にとじこもり、外に出たがらず、寡黙になったりします。これを陰盛陽虚と言います。