診断06 舌診

東洋医学では舌を見て、体質や体調を判断する「舌診」というものがあります。
「舌は体の鏡」と言われ、体の異常のサインとされています。

舌苔:苔の色やつき具合から体調をみる。
舌質:舌の色や形(厚み・大きさ)から体調をみる。

健康な人:[淡紅色] 薄白い苔、適度な潤いがある。

  • [淡く白っぽい赤色]

    「気虚」または「血虚」。
    貧血気味の人によくみられる。

  • [濃い赤色]

    「熱証」または「陰虚」。
    発熱時や脱水症状の時によくみられる。

  • [紫舌/舌裏の静脈が青く浮く]

    「瘀血」または「陽虚」。
    強い冷え性の人に多い。

  • [小さくやせている舌]

    「血虚」または「陰虚」。
    血液が薄く、働きが弱い人に多い。

  • [歯の跡がある]

    「痰湿」または「気虚」。
    エネルギー不足で水分代謝が低下している。

  • [舌のひび割れ]

    「陰虚」+「気虚」。
    疲れが長引いている状態の人に多い

  • [白い苔がべったり]

    「痰湿」または「気虚」。
    水分の取りすぎに注意。

  • [黄色い苔がべったり]

    「痰湿」+「熱証」。
    暴飲暴食気味。